お月様にあいたくて

闇夜の砂漠で月を待つ。 それが日常。 たまには、こっそりひっそり毒でも吐こうか。

日々の思い

免許の更新をしてきた

コロナのせいで中断されていた免許の更新をしてきた。
3ヶ月の延長を2回して、12月まで延長期間はあったけど
急遽仕事が休みになると連絡が来たのが出勤直前。
シャワーは浴びたし化粧もしたし。

これはもう免許更新へ行けとの神の啓示に違いない。
てな感じで3時45分からの最終講習に余裕で間に合うように出かけた。

到着したのは3時ちょうど。
しかし、「すでに定員に達しました。」と、言われた。
でも、「4時5分から特別講習があります。」とのこと、もちろん受けますとも。

整理券を渡されて、どこかで時間をつぶしてきてくださいねぇ~

街中に出て、デパートをうろついてほしいものを物色するが何もなし。

なんだかもう物欲が無くなってしまったみたい。
きっとなぁ、歳のせいなんだよなぁ~
着たいものも食べたいものも興味が湧かないし、
何もかもが面倒くさく思える。

ああ、干からびてきてるのだわ私。

何も買わずに警察署に戻って建物の日陰で時間が来るのを待った。

ようやく受付が始まって、受講室は定員50名が、半分の25名でガラガラ。
ボーっと映像を見て30分の講習は終了。

渡された免許の写真を見て、へへっと笑った。
髪を染めるのをやめてすでに約3年。
今年の写真はまだらなグレーヘア。
おかげで、5年分以上のばあさんになっていやがる。
そのうえ、白髪が密集しているのは右側で、左側はかなり少ない。
お題をつけるとすれば『明暗…左と右のコントラスト』て、感じです。

その上ですね、マスクを外した鼻の頭の化粧がビミョウによれてる。
ヘアスタイルも整えられず毛が跳ねている。
あーあ。こうなるのは分かっていたけど、現実って残酷ね。

などと、免許の写真を見つめていたら、こんな顔のやつが我が家にはいることに気づいた。
おやじ。
そうか、私は父親似だったんだ。

子供のころは、どっちの親にも似てないから、お前は橋の下で拾ったんだ。
なんてことを言われて、本当の親のもとに帰るって息巻いたこともあったわ。
家出をできない幼心は口惜しさと寂しさでとても傷ついてたわ。

それがねぇ、まるっとおやじに似てるんだもの。
まいったわ。こんなに似なくていいのにさぁ~

本当に他人だったらどれほどよかったか……

父への思いは複雑で、親子になんかなりたくなかった。。

でもさ、でもな、事実は証明する。

歳をとったら、目も鼻も激似。あぁー、私はこの人の娘なのだと…




にほんブログ村

アンバランス

午後1時出勤だったころ、その店が開いているのを見たことがなかった。
毎日、大きなウィンドウにちんまりと『本日完売しました』の張り紙。

……………………

私はめったによそ見をして歩かない。
だから、通勤路の景色が今でもよくわからない。

それでも、路地を曲がってすぐのその店はいやでも目について気になっていた。

照明の消えた店内は、薄暗くてどこか怪しい感じがして
立ち止まって覗き込むことさえ怖くてできなかった。
あやしいお店。

が。

12時出勤になってみたら、そこはパン屋だった。
とても人気のお店で昼過ぎには完売。
だから開店しているのを見たことがなかったのだ。

以来、ちょくちょくパンを買って出勤していた。

お気に入りはレーズンパン。
一斤をスパーンと半分に切ってもらって、雇い主とのおやつにしていた。

ある日、散歩がてらの帰り道、流行りの高級食パン店があることに気が付いた。
もしかして、卵アレルギーの母でも食べられる?

ネットで検索。
フム、卵不使用とな。
材料にこだわり、ああたらこうたらの努力をしてるとな?
して、料金は?
一斤864円とな?

こ、これは、高いのか?高くないのか?

私の食べてたレーズンパンよりどうみても大きい。
それなのに、お値段は同じってか?

どうやら私はとんでもなく贅沢なパンを食べていたらしい。
道理で服を買うお金がないと思ったわ。
経済観念いまいちって感じですかね。トホホ

うん。でもね、服はすり切れてないからまだ着られるからね。
そして、なんたって服は食べられないしね。

着古した服を着つつ、高級パンを食べる。
って、それなりにバランスとれてるんじゃね?
と、自己弁護に余念なぁ~し。

……………………

しばらく通勤経路を変えていた。

久しぶりにその店の前を通ったら
ちんまりと『コロナの緊急事態宣言により4月18日より休業』の張り紙がしてあった。
もう9月もすぐそこに、いつまで休業しているの?

このご時世、このまま廃業なんていやだな。

ああ、たまには贅沢をしてレーズンパンが食べたい。




にほんブログ村

ゆるく生きてる

ボーっと暮らしているうちに季節が変わる。
昨日はとても暑くて、今シーズン初めてエアコンをつけっぱなしで寝たのに
明日の気温は17℃だって。
最低も最高も変わらず…こごえて死んじゃうんじゃね?って感じである。

相変わらずパートに行っている。

雇い主さんは仕事のペース配分が甘すぎて、パートの私がお尻をひっぱたいている。
てのは、大げさだけど、おかげでお盆休みはなし。
通常の休みも出勤するはめになった。
いつも以上に働いてるぜ。

まあ、お盆だからと実家に帰るわけじゃないし、
逆に帰りたくない私には好都合といえば好都合。

友達もいないしね。
遊ぶことにも、食べることにも興味はないしね。
どうやら煩悩のほとんどが消失したらしい。
ゼロにはなれないけどね。

なんのために生きてるの?って言われそうだけど
別に生きていることに理由づけする必要も感じない。

ただ、今はふわふわユラユラと生きていることがとっても楽。
この何もない状態が、今までの人生で一番幸せだと思っている。

こんな感じでゆるく、この人生を着地出来たら良いんだろうけど
そうもいかないんだろうな。



にほんブログ村

老犬よ、ごめんなさい。

友達の犬は、あらかたこちらの世界を忘れたらしい。

今は、飼い主の娘が、『自分の犬』として、食事や餌の管理をしている。
時折散歩に連れ出して、ご長寿であることを褒められて喜んで帰ってくる。

いつの間にか、友達の犬から、娘の犬へと昇格?したらしい。
そして、けなげに食事や健康管理をアピールし、世話も自分が全部してると。
犬友さんは犬の長寿に驚き、彼女の努力を褒めてくれる。
おそらく、犬友さんたちは、ラブの見た目の若さと元気を大絶賛してくれる。
そんなわけで、もう、娘さんは舞い上がってしまった。

あれほど「お姉ちゃん嫌い」だった犬が、『私になついた』
と、いうのだが…
ラブはもう、自分の意志で行きたい場所へはいけないのに。

ソファの上、お姉ちゃんのひざにもたれた姿に
「いまはねぇ、逃げなくなったんだよぉ~。ラブはねぇかわいいねぇ~」

そして、お姉ちゃんは犬の頭をなでながら、突如裏声で歌を歌い始める。
♪ ラァブゥちゃんはぁ~♪ 可愛いぃいーからぁ~~~♪♪

はあ・・・子守歌だそうです。

当のラブは、大きくあくびをして、自分の口の周りをべろべろと長い舌で舐め回しております。
このシグナルは、とてもイヤな状況にいて不安と緊張を感じている証拠。
ボケてしまっても、そんな意思表示はできるんだ………
お姉ちゃんは気づかないけど。

私は、私は、つらい。
ラブの体がしめす声にならない声に、全く気付かぬ娘が嫌い。
「押さえつけるんじゃないよ。嫌がってるじゃないか。」

でもね、ラブは私の犬じゃないのよ。
私には何の権利もないのよ。
私にできるのは、脱走しないようにサークルを作ってやること。
やけどの防止にストーブガードを作ってやること。

娘に褒められたわ「こんなのが欲しかったの。」
『自分でつくれやっ!バカたれがっ!』としか、思わんかったがね。

そんなわけで、娘が四六時中犬に纏わりついているから、私は手出しできないわ。

だから私は思うことにした。
「ラブは死にました。」

いま、目の前にいるのは、お姉ちゃんの自己満足のおもちゃとしての『犬』です。
あれはラブではありません。
ラブはもう死にました。

年老いて、自力で生きられなくなったら、何をされても逆らえない。
年老いるとは理不尽を黙って受け入れるということです。

………………

娘は今、老犬をいたわり看護する優しい自分に陶酔しています。
それをご披露するために、せっせと病院通いをしています。

「わぁ、見た目若くてきれいね。一生懸命お世話してるのね。」
そんな称賛を浴びるのが彼女の快感を刺激して止まないようです。

でも、ブラッシングをするのは友達です。
汚れをふき取るのも友達です。

もう、もがける体力のない犬は、お姉ちゃんの腕の中で、大あくびを連発するだけ。
『苦しいの。嫌なの。離してほしいの。』
お姉ちゃんは笑いながら、「あくびばっかりするんだからぁ~」
と、その舌を指で捕まえて笑います。

もう、サイコやらホラーやらな感じです。

そんなわけで、ラブごめんよ。
私の中で、あなたは死んだ。
できることなら、あなたを静かに看取りたかったよ。



にほんブログ村

友達のバカ娘夫婦に腹を立てている

出会ってから20年以上。
友達はそろそろ80に手が届く歳になった。

友:ねえ、パソコンができたら楽しいじゃない?
私:何がしたいの?
友:パソコンを使えるようになりたいの。
私:だから、どんなことに使いたいの?
友:手紙を書いたり、表を作ったりできたら便利じゃない?

ああ、この会話20年前にもしたわ。

当時、友達が持っていたパソコンは亡くなったご主人が使っていたもので
とても高価だったが、Windowsの初期のものでよくフリーズしていた。

でも、娘には友達が最新のパソコンを買い与えていた。
母である友達は触らせてもらえなかったけど・・・

そこで、私が新しくパソコンを買ったのを機にお古を友達にあげた。
というか、まだ使いたいソフトが入っていたので、
もし新しくパソコンを買ったら返してね。と言って貸してあげた。
そんでもって、年末には年賀状のあて名書きができる程度に使えるようになった。

あれからずいぶん経ったわね。

…………………

そして、腹立たしい思い出がよみがえる。

友達の家に娘の『無職』の男友達(今の娘婿)が上がりこむようになり
娘のパソコンに夢中になってしまった。

娘は自分のパソコンを男友達にあげて、
母親(友達)が買ったパソコンを自分の部屋に持って行ってしまった。。

そして、私のパソコンはSCSIという部品を残してどこかに消えてしまった。

私:あのね、部品じゃなくて使いたいソフトがあるから、パソコン本体を返してほしいの。
友:無職男から、これだと言って渡されたの・・・・・・・どこにあるのか分からないの・・・

やがて、無職男はMicrosoftの資格をいっぱい取って、それ系の仕事に就きましたとさ。
めでたし。なのだが、腹立たしい。

…………………

そして現在、友達が持ってきたのは娘のお古のノートパソコン。

それでも性能は良く、快適にピュンピュン動く。
それでは、Excel行ってみよーっ!
ん???
ば、バージョン2003って、古すぎじゃね?
(2003→2007→2010→2013→2016→2019今ここ)

友達がやる気満々で買ってきたテキストは2019ですじゃぁ・・・
変だと思っていたが、これでは友達には別のソフトに見えるのかもしれない。

私:お金はかかるけど、婿さんにofficeを最新のに入れ替えてもらいな。
友:そうする。
   ↓  数日後
友:婿さんがただでofficeを入れてくれたぁ~♪♪ ヽ(^o^)丿
私:・・・よかったね。(と、言いつつ腹を立てる)

あの乞食婿め、Microsoft officeじゃなく、バッタもん入れやがった。
娘に聞いたら、「お母さんならあれで十分。」だと…

確かに、使えないことはない。
でも、ずぶの素人がテキスト見ながらではつまづいてしまう。
「テキスト見ても、よくわからないの…」って、それはあなたのせいじゃない。

…………………

話は変わる。

コロナで10万円の給付が決まった。

友:3人家族だから30万もらえるの。そしたら、娘が婿のために○○を買おうって。
私:あのさぁ、それならパソコン買いなよ。婿さん儲かってるんでしょ。
友:そうなんだよね。だけど、使いたくないんだって、貯金したいんだって・・・

もう、わたしゃぁ知らん。

親の情に付け込んで、たった5万ですき放題に暮らすバカ夫婦。

「私たちなら、1分間に〇十文字(←忘れた)入力できる。」
などとバカにして、80歳近いばあさんにマウントして何が楽しい。
それなら教えてあげたらいいのに、それは時間の無駄らしい。

小さく思う。
この先、友達がこの世を去ったら、こいつら地獄に落ちてしまえばいい。




にほんブログ村
広告