お月様にあいたくて

闇夜の砂漠で月を待つ。 それが日常。 たまには、こっそりひっそり毒でも吐こうか。

これから…

仲良し家族

久しぶりに実家から電話が来た。
家業が忙しいうえに、両親が高齢なので家族の邪魔にならないように
用がなければ私から電話をかけることはめったにない。

邪魔をしないのが、私にできる唯一のお手伝いだ。

…………………

この前実家から電話が来たのは、8月のはじめだったろうか。
お盆には帰る気だったのだが、「仕事を完全に辞めてからでいいよ。」とのこと。

まあ、お盆のさなか、観光地近くの実家へバスで帰るのは地獄へ転がり落ちるようなもの…
車を持たない私が帰っても、全く役にはたたないわけだし、
かつての私の部屋には兄たちが泊まっているだろう。
帰りたくない私にはありがたいお申し越しで、その言葉に乗っからせてもらった。

それが今回の電話で、「あら、そんなに休みが長かったら、帰って来たらよかったのに…」
と言われても、あの時「帰らなくてもいい。」と言ったじゃないと言いつつ
ああ、家族は忙しくってそんな会話を忘れちゃったのねと思い
なんだか少し申し訳ない気分になった。

…………………

私の家族は仲がいい。(と、思う)
でも、そんな家族の中で私の立場は最下層(笑

このブログにちょいちょい出てくる兄など、私をバカだと思っている。
まあ、勉強では兄の足下にも及ばないのは間違いないが
別の面では口には出さぬが、「お前の方が大バカ野郎だ!」と思っている。

それでも仲良しだというと、嘘くさく思われるかも知れないけど、本当に仲は良い。
家族ってやつは、プラスマイナスでプラスになる。そんなもんだ。

それはさておき、そんな仲の良い家族が私には息苦しい。

「仕事を辞めても、ビルの掃除に行くんだ。」なんて言ったら
「そんな中途半端なことはやめなさい。」って…
いや、それ、バイトなんですよ。
わずかであっても、私はお金を稼がねばならんのですよ。

「ちゃんと別の仕事を探して働いた方がいいよ。」って、分かってますけど
60過ぎのおばちゃんには、そう簡単に仕事は見つからないよ。
というか、少しの息抜きは許してほしい。

まあね、私のこれからを心配してくれてるんだと分かっていますが
家族であればこその言葉なんだと思ってますが
なんとなく、指図されてるようで不愉快だった。

家族に迷惑かけないように、ずーっと真面目に働いて来たよ。
よそ様に自慢してもらえるものは何もないけどね。

…………………

「うるせーんだよ!」なんて言ったら、仲良し崩壊は目に見えている。

1時間以上おしゃべりに花を咲かせて、電話を切ったとき
これからも、実家へ電話をかけることは、あんまりないんだろうな~
と、思った。

誰の邪魔にもならぬよう、生きて死んでいけるだろうか?



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それは、私のいつかの姿・・・

足が痛い。
正確には、右足の土踏まずと甲の骨の間。

腫れてるせいか、靴がきつい。
一足ごとににぶく痛む。
どうしたんだろうね。これって、老化なんだろうか?

それでも、するべきことはしなけりゃいけない。
バスに乗って、地下鉄に乗って、電車に乗って出かけてきた。
ハローワーク、市役所、労働基準局。
ついでにデパートにも行って、親孝行もどきで実家に桃を送った。

いっぱい歩いて、くたびれたので、どうしても座りたくて
かなり早めにバスターミナルに行った。
すでに、かなりの人が並んでいたが、まあ、なんとか座れそうなんて思っていたら
背骨が曲がったおばあちゃんが、ゆっくりと列の先頭へと歩いていった。

足下もおぼつかないのに、杖も持たずに、ゆっくりと、ゆっくりと。

…………………

バスは出発時刻の2分前にやって来た。
ムムム。乗車から出発まで2分しかないって、かなり無理なんじゃね?

ところが、乗車口は開いたのに、列は全く進まない。
ようやくバスに乗り、席に座ったときには、出発時刻をとうに過ぎていた。

なのに、バスは出発しない。

やがて、マイクを通した運転手さんの声の冷たい声が聞こえた。
「このバスじゃないですよっ!」

先ほどのおばあちゃんが、運転手にバス停を確認していたらしい。
「行き先は同じでも、そのバス停には止まりません。
 次のバスだから、それに乗って!」

舌打ちせんばかりに、吐き捨てるように。切り捨てるように・・・

おばあちゃんは、ゆっくりゆっくり歩いて乗車口に向かう。
多分、全速力なのだろうが、ゆっくりと。

そして、ステップの所で躊躇する。
その段差が大きすぎて、足を踏み出せずにオロオロしている。

親切な女性が、手を貸してようやく1段降りたとき、ブザーが鳴って
「ドア、閉まりま~す。」と、運転手が言った。

「まだです。まだですっ!」と、女性が声をあげた。

運転手は無言だった。

…………………

「はい。出発しまぁ~す。」
運転手の声は不機嫌そうだった。

バスがもう少し早くターミナルに来ていたら、こんなことにはならなかったろうに。
他の乗客達がどう思ったかはわからない。

『あれは、将来、いつかの私の姿か・・・』

足がにぶく痛むのは、老化なのだと観念しつつ、それを恨めしいと思った。



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税理士さんからの電話

廃業後も会社の始末が終わるまでの数ヶ月分の給料を先払いしてもらった。

おかげでビルに関することは、じっくり時間をかけて引き継ぐことができる。
そんなふうに余裕しゃくしゃくでいたのだが、税理士さんから電話がかかってきた。

「こちるさん。(税理士さんの)取引先で事務員を募集してるんだけど、行かない?」

驚いた。

税理士さんからのアドバイスで、給料の先払いをしてもらったのに
まさか、次の就職先を斡旋してくれるとは思ってもいなかった。

何より話が急過ぎて、頭が混乱してしまった。
「返事は早めに下さいね。」って・・・

まだすることはたくさんある。
いろいろ考えたのだけど、お断りするしかないんだろうな・・・

……………

ここ一年以上、まともな服を買っていない。

定年になって再就職するにも、どんな職に就くか分からない状態で
その職にそぐわない服を買っても無駄になるから。

服を買わないことが節約だとは思わないが、
着る可能性の低い服を買うのには躊躇いがあった。
できる限り無駄遣いはしたくなかった。

私の希望としては、できるだけ自宅近くで人に接することのない職種。
見苦しくない普段着程度で済ませられる職種。

例えジーンズを穿くにしても、職種によってメーカー変えちゃうよね。
どこでもしまむらでいいや。って思えるほどの度胸を私は持ってない。

そのうちハローワークに行くようになったら、現実をみて考えようと思っていた。

………………

税理士さんからのお話はありがたかった。
なんと言っても「給料や待遇は今の条件と変わりませんよ。」と言われて
かなり心引かれたのは確か。

でも勤務先は、自宅からかなり離れている。
ずっと仕事以外は、ほぼ引きこもり状態で暮らしてきた私には未知の土地?
通勤時間はどんだけかかるの?

何より、今まで安月給で暮らせてこれたのは、引きこもって暮らしてきたからに他ならなくて、
ちょっと遊びに出かけたら、あっという間に生活破綻は目に見えていて、
昼食も自宅に戻っていたから食費も抑えられてきた。

そんなだから、通勤手段はどうする。服はどうする。靴はどうする。昼飯は?
節約する余地なんてないんじゃない?
なんて考えたら、現状維持よりずっと厳しい労働条件だと思えてしまった。

これなら近所でパートをした方が、時間だけでも余裕がある。
こんな歳になって、贅沢で甘い考えだとは自覚しているのだが。

………………

と、ここまで書いてみたけれど、本当に本当のところ

私、自分に自信がないのよ。
だから、とても怖いのよ。

エイッ。ヤッ。と、踏ん切りつくまで、もう少し時間が欲しいものだわ。

私って、腹をくくったら、無敵なのだけどねぇ・・・




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まあ~だだよ・・・

決算月が過ぎたら退職=失業になると思っていた。

失業保険を受給しながらのんびりと・・・
なんてチョッピリ思ったりもしたけど、そんな悠長に構えていたら
速攻で干上がってしまう不安がジワジワ、ガンガンと湧き起こり
それならば早めに職を探さねばと考えを改め、こっそりネットで職探しをしたり
PC入力の練習に励んだりしていた。

お前は、泳ぎを止めたら死んでしまうサメかマグロか?←多分サメ。

  私ったら、貧乏の上に貧乏性。
  骨の髄までビンボウ人。(●´ω`●)
  
………………

が、税理士が言った。
「こちるさん。期末を過ぎてもすぐには辞められませんよ。」

期末で廃業になっても、決算は通常通りの手順になるらしい。
「それとこれは別のもの」らしい。
「最短でも事業税や消費税が確定して納付が終わるまで。」
なんだとさ。

 Q 廃業してからの給料はどうなるの?
 A 先払いで清算して下さい。

 Q 会社がなかったら、社会保険はどうなるの?
 A 任意継続か国保に加入して下さい。
   ※60歳を過ぎると国民年金の掛金は不要となります。

あら、まあ。なんだかとっても宙ぶらりんな感じ。

ついでに、出資金を返還しても出る余剰金について聞いてみた。
「出資者に配当しても分離課税で20%は税金が引かれます。」ですと。

 Q ならば、退職金をいっぱいもらってもいいですかねぇ?
 A (退職金の)基礎控除内なら、無税ですよ。

 Q 社長っ! はずんでくれますかぁ?
 A いいよ~

てな感じで、私はまだ失業しておりませぬ。

………………

こんな会社、辞めてやる!
などと息巻いていたのはいつのことやら・・・

不甲斐なく、今は安堵しているのが本当のところ。

まあ~だだよ。

職探しと経済的な不安は、ほんの少し先延ばしとなっています。



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ああ・・・エアコン!

以前、エアコンのことでグチったが、我が家にもエアコンはある。
○○電機で買った安いヤツ。
かつて住んでいたアパートに自費で設置して間もないものをここに連れてきた。

こいつが役立たずなのである。

引越のとき、家電設置サービスのオプションで分解クリーニングを頼んだ。
業者のお兄ちゃんは、私の苦手なペラペラと調子よくしゃべる人だった。
「急がないですよー」とは言った。
が、1ヶ月を過ぎても音沙汰なしで、さすがにしびれを切らして電話を入れた。
「あれー、まだでしたっけ?」と、とぼけたことを言う業者。
どうやら忘れて放置されていたらしい。

まあね、以前の南西向きの角部屋と違って、冷房がなくても平気だけど
せめて納期くらいは教えて欲しかったわ。

ま。それから半月くらい経ってエアコンは届いた。
「すんごく急いだんですよー。大変だったんですよー。」
って、忘れていたくせに恩着せがましい言葉を残して業者は帰って行った。


そして事件はこの地方には珍しい、暑くて雨の降る日におこった。
エアコンのスイッチを入れて間もなく、冷気と共にジャバジャバと水が滴り落ちた。
様子をみようと、しばらくバケツでその場をしのぎながら、
エアコンの除湿能力に感心したものだわ。本当に、ジャバジャバ♪ 除湿。

もう、あの業者にクレームを入れる気もおきなくて、メーカーに直接電話をした。
電話をしながら、恐る恐るスイッチを入れてみたが、ジャバジャバとはならなかった。

ジャバジャバの水漏れは、あれ1回きりで終わったらしい。
とりあえず、メデタシ?

が!ある日。
フィルターの自動クリーニングをかけたらミョーな音が…
ムーッムーッ、ゴリゴリ。とっても苦しげなんだけど…

カバーを開けた。カバーの爪が片方折れてなくなっていた。(笑

そしてフィルターを確認したら、ほこりがついたまんまだった。
引っこ抜いて調べたら、設置方向が逆になっていた。(笑

そして間もなく、ルーバー(吹き出し口)は開きっぱなしとなり、
上下の風向きの調整には、物差しが必需品とあいなった。(笑

多分、これって、あの業者の分解クリーニングのせいなんだろうな。
メーカーの保証期間内なんだけど、絶対にお金を取られるんだろうな。
などと、出費をおそれて、修理を諦めていた。
とりあえず、使えるし・・・

………………

先日、事務所にエアコンを取り付けに来た旧知の電器屋さんに、
意を決して、我が家のエアコン修理をお願いした。

なぜかカバーが開かずに悪戦苦闘する電器屋さん。

エアコンを調べて電器屋さんが言いました。
「全体にゆがんでいるんですが・・・
 フィルター掃除のモーター、もしかしたらやられてるかも・・・
 排水のホースの状態が・・・
 配管?が、通常ではあり得ない・・・」

フーッ。
もう、修理は諦めました。
そして電器屋さんにエアコンを注文しました。

量販店と違って、値段はとても高いので気絶しそう。
でもね、壊れたときのリスクを考えたら、致し方なしなのよ。

今ならまだ、働くこともできるし、貧乏なりに経済的な余裕もある。
まともな電器屋さんで、まともな物を買うことにした。
多分、これが私にとって最後のエアコン。

歳を取ってから、修理先を探す不安はなくなった。
老後の安心への保険&投資。

安いチラシ広告を見て、少し後悔が頭をよぎる。
でも、これでいいのだと自分を納得させている。

これからのためなのだと・・・



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