何度も読み返したお気に入りの物語。
ケチで冷血な主人公のスクルージが、過去・現在・未来の精霊によって、改心するお話し。
ふとこの物語が頭をよぎることがある。
ああ、これはあの物語の何処かの場面のようだ…
………感想文ではないのですが………
朝、目覚ましが鳴る前に目が覚めたのは暑さのせい。
チッ!起き出すには1時間以上早いじゃないか!
なんだか起きてしまうのが口惜しくて窓をあけて再び寝床へ。
そして、あっさり夢の中へ。
と、何かの声で目が覚めた。
ああ、寝坊回避用のテレビが点いたのか・・・
ん?それに混じって別の声が・・・
開け放した窓から、徐々に大きく聞こえてくる猫の声。
そう、猫の声。
起きだしてカーテンを開けると、庭を横切る1匹の猫の姿があった。
あれは、大きく育ったあの黒猫の子ども?
もしかして、母猫を呼んでいるの?
もしかして、子別れの時期が来てしまったの?
母猫さんが恋しいの?
一人になって寂しいの?
必死で甘えた声を張り上げながら塀の向こうに姿を消していった。
ほんの一瞬、その猫を呼び止めようと思った。
呼んだところでこちらに来るわけもないのに、アホだわと見送っただけだけど。
子ネコの声が小さく、聞こえなくなって、私の心はとても重たくなった。
私はあの子たちに何もできない。
………………
スクルージは会社を経営していた。
会社の名前は『スクルージ アンド マーレー商会』
共同経営者だったマーレーはすでに亡くなっているのに、
けちん坊のスクルージは会社名を変えたりはしなかった。
クリスマスイブの夜、そのマーレーが幽霊となってスクルージの前に現れる。
スクルージと同じく、冷血でケチだったマーレーは、成仏?できずに幽霊となっていた。
貧しい者、飢える者を見て、手をさしのべることができないことを嘆き続けている。
幽霊となってしまった今、マーレーは苦痛と後悔の念と共に彷徨うしかないのだ。
彼がスクルージの元へ3人の精霊を送り込む。
スクルージが自分のような死後を迎えないように。
………………
遠く、小さく消えていく子ネコの声を聞いて、
自分がマーレーの亡霊になった気がした。
これから、母猫と別れたあの子は、野良ネコとしてたくさん辛い思いをするのだろう。
やりきれない思いが溢れかえっても、私には、何もできない。
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ケチで冷血な主人公のスクルージが、過去・現在・未来の精霊によって、改心するお話し。
ふとこの物語が頭をよぎることがある。
ああ、これはあの物語の何処かの場面のようだ…
………感想文ではないのですが………
朝、目覚ましが鳴る前に目が覚めたのは暑さのせい。
チッ!起き出すには1時間以上早いじゃないか!
なんだか起きてしまうのが口惜しくて窓をあけて再び寝床へ。
そして、あっさり夢の中へ。
と、何かの声で目が覚めた。
ああ、寝坊回避用のテレビが点いたのか・・・
ん?それに混じって別の声が・・・
開け放した窓から、徐々に大きく聞こえてくる猫の声。
そう、猫の声。
起きだしてカーテンを開けると、庭を横切る1匹の猫の姿があった。
あれは、大きく育ったあの黒猫の子ども?
もしかして、母猫を呼んでいるの?
もしかして、子別れの時期が来てしまったの?
母猫さんが恋しいの?
一人になって寂しいの?
必死で甘えた声を張り上げながら塀の向こうに姿を消していった。
ほんの一瞬、その猫を呼び止めようと思った。
呼んだところでこちらに来るわけもないのに、アホだわと見送っただけだけど。
子ネコの声が小さく、聞こえなくなって、私の心はとても重たくなった。
私はあの子たちに何もできない。
………………
スクルージは会社を経営していた。
会社の名前は『スクルージ アンド マーレー商会』
共同経営者だったマーレーはすでに亡くなっているのに、
けちん坊のスクルージは会社名を変えたりはしなかった。
クリスマスイブの夜、そのマーレーが幽霊となってスクルージの前に現れる。
スクルージと同じく、冷血でケチだったマーレーは、成仏?できずに幽霊となっていた。
貧しい者、飢える者を見て、手をさしのべることができないことを嘆き続けている。
幽霊となってしまった今、マーレーは苦痛と後悔の念と共に彷徨うしかないのだ。
彼がスクルージの元へ3人の精霊を送り込む。
スクルージが自分のような死後を迎えないように。
………………
遠く、小さく消えていく子ネコの声を聞いて、
自分がマーレーの亡霊になった気がした。
これから、母猫と別れたあの子は、野良ネコとしてたくさん辛い思いをするのだろう。
やりきれない思いが溢れかえっても、私には、何もできない。
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