私はズボラだ。
掃除、洗濯のみならず、風呂もシャンプーも大嫌いだ。

でも、社会生活を送っていたら、大嫌いなことも我慢せざるを得ない。
外に出るからには最低限のエチケット、身だしなみが必要なのは心得ている。
  大人だからね。
   てか、大人を過ぎてほぼ婆さんだけどね。
    (私なんぞ還暦を過ぎた時点で婆さんで良いのだが
     世の女性のほとんどは60位で婆さんと呼ばれるのは心外だろう。)

そのような訳で、外出する日は必ず朝にシャワーを浴びて化粧をする。
それはもう義務として、体調が悪くて病院に行くときさえも。

それでも前の会社を辞めた時点で、髪を染めるのだけは止めた。

…………………

髪を染めたきっかけは、何年も前に「大丈夫か?」「大丈夫かっ!」と
しつこいくらい父が心配したからだった。

ウーン、分からんでもない。
ずっと子どもだと思っていた娘が、ある日、白髪頭で目の前に現れたら…
『こ、こいつ、浦島タロ子かいな?(つд⊂)ゴシゴシ』な感じかと…

とりあえず、親を心配させないためだけに髪を染めてみた。
で、知らなかったけど、染めると髪って傷むのね。
そして、髪が伸びた分だけパキーンと色違いになっちゃうのね。

安易だったわ。
慌ててトリートメント剤を買ったけど、毎日その面倒臭さ半端なかったわ。
かといって今更パキーンを放置も出来ず…

色々調べて、ヘアマニキュアを使うようになった。
髪が傷まないのでトリートメントしなくていいし、
分け目もグラデーションな色落ち具合になるし、理想的。

なぁーんてことにはならなかった。
なんとこれが、2週間くらいで分け目から色落ちしはじめるのである。

以来、ズボラなくせに完璧主義の私は、
泣く泣く月2で黒髪を維持するのに苦労し続けてきたのである。
トホホ、どころじゃなかったわ。

…………………

あれから1年、月2の苦労の甲斐もあり、
ショートボブの毛先には、ほのかな色が残る程度となった。

9月の中旬、2年ぶりに実家に帰り、父が笑顔で「白髪になったなぁ~」と言ったので、
『ついに娘が婆さんになったことを認めたか。』と、少しホッとした。

☆おまけ☆
 出勤のためバスを待っていた。
 先客は、幼児と母親とおばあちゃん。
 乗車するとそのおばあちゃんに席を譲られそうになった。
 
グレイヘアって、ただの白髪頭のことなのよね。



にほんブログ村