この世に生を受けて60年。
その内の40年以上、働いてきたけど、通勤に苦労したことがなかった。

田舎にいた頃は、国道を時速100㎞で疾走していたし、
こちらに来てからは、会社近くに引っ越せばよかった。
マンションをも通勤時間5分の場所に買ってしまった。

退職したら近所のスーパーでパートをするつもりだった。

通勤に時間をとられるなんて、まっぴらごめんだわ~♪

それが・・・現在、片道30分以上かけてパートに行っている。
この歳になって、バスと地下鉄を乗り継ぐとは思ってもいなかった。

毎回、決められた時間に、決められた場所に行くってとても大変。
バスの時刻との折り合いがつかず、困り果てていた。

ずぼらな上に方向音痴。
ギリギリの時間に家を出て、地下鉄の出口を間違えること数回。
『なんか違うような・・・』とかって思ったら、やっぱり違ってて、
『こっちだ。間違いない。』と、見知らぬ光景に慌てる。

まじです。本気です。
汗だくで地下や地上を彷徨う自分が情けないったらありゃしない。

もう、鷹揚な雇い主さんの
「遅れてきても、時間分働いてくれたらいいですよ。」
と、いう言葉に甘えることにした。

そして、先日。無闇と下半身が冷えておりました。
帰宅するのに駅の階段をおりていると、ちょうど地下鉄が到着するところでした。
あと5段。駆け下りようとしたとき、膝がグジグジっと音をたてました。
そして、激痛。

あれからずっと膝が痛い。
座りっぱなしの仕事は、寒くもないのに下半身が冷えて、
筋肉が硬直している感じ。
立ち上がって、一歩踏み出すと「ウッ」と声が出てしまう。
昨日は見かねた雇い主が、「家まで送りますよ。」と言ってくれたが
「全然平気。大丈夫。」と、丁寧(かたくな)にお断りして帰って来た。

が、会社を出てすぐに膝に激痛が走り、歩けなくなってしまった。
親切な女性に「どうしました?」と声をかけられ、ちょっと恥ずかしかったわ。
全然平気じゃないのに、「足をひねっただけです。大丈夫です。」と
元気に笑顔でお答えした私・・・実は、悶絶状態。

本通にでるまでの100メートルを10分くらいかけて歩いたわ。悶絶・・・
タクシーを拾って、乗車するのに悶絶。降りて悶絶。
ついでに、その料金にも悶絶したわ。

家に帰って、湿布をいっぱい貼ってサポーターで固定して一段落。

曲げさえしなければ歩けるようになったので、今日も出勤したけど
歩く速度は今までの1/3程度。
バス停が恐ろしく遠くへ移動した感じです。

…………………

仕事もまだ覚え切れていないのに、こんな状態でどうする。
もう、逃げちゃおうか。なんてこと考えたりしていた。

なのに、雇い主さんは給料と失業保険のバランスを考えてくれて
これが最良というラインをはじき出してくれた。

もう辞められない、逃げられない・・・

通勤さえなければね、階段さえなければね・・・



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