会社が廃業になったので、レンタルの物を解約した。
担当の女性とも長い付き合いだったので、キャッキャッとお別れの挨拶をした。

しばらくして、外に出ようと玄関に行ったら、返却もれの物がカウンターの陰に…
いかん。おしゃべりに夢中で返品するのを忘れていた。
担当者さん、会社に叱られていないだろうか。
急いで電話をいれた。

「明日、取りに行きますね~」明るい声が帰って来て、ホッと一安心した。

………………

長く付き合うと「?」とか「!」と感じさせる人が結構いるけど、
その人には全くそんなことがなかった。

見た目、30代の半ば。
色白で、スタイルの良い美人さん。
いつも明るくて、元気。

………………

翌日、「すみませーん。引き取りにきました。」って。
ボーダーのTシャツにジーンズ。
化粧っ気のない顔。
その腕には赤ん坊が。

おお。ママに似て、色白、クリクリお目々の美男子ではないか!

「今日は休みだったので、マゴを連れて来ちゃいました。」と、ニッコリされて
ヘッ?、マゴって聞こえたけど、マゴ?!って、孫?
若いのに、マゴ・・・と、混乱した。

「娘が美容院に行ったんだけど、込んでて帰って来られなかったから~♪」

『一体いくつで生んだのさ?』
私の頭の中に、失礼な質問が激しく駆け巡ったわ。(笑

「エ~ッ、30代だと思ってたのに…」

「わー、ありがとうございます。でも、57歳です。」

ずーっと、うーんと、年下だと思っていたのに
私と、3歳しか違わないですとっ。(O_O)

肌、シミないよね。くすんでないよね。
顔にも首にもシワがないよね。
子ども産んで、孫までいるのに、スタイル崩れていないよね。
声もつややかで、その笑顔、すんごく爽やかなんですけど…

こりゃ、間違いなく美魔女だわ。

「それじゃ、次がないのが寂しいですけど、長い間ありがとうございました。」
彼女は、片手に孫、片手に荷物をむんずとつかんで
眩しい笑顔を残して帰って行った。

…………………

ドアを閉めながら思ったわ。

テレビで見る美魔女って、どこか人工的で気持ち悪いけど、
努力しなくても、ナチュラルになれる人がいるんだって。

多分、生まれた時から美魔女の要素がない人は
塗っても、こねても、いじっても、サイボーグみたいにしかならないんだと。

これはもう、神様の気まぐれな愛なくして成立しない?

根本的に違ってるから、お金と時間と手間をかけても、
不自然な美魔女にしかなれないのね。


どうやら私は、神様に手抜きをされたらしいので、
いさぎよく歳をとることにいたしますです。



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