廃業後も会社の始末が終わるまでの数ヶ月分の給料を先払いしてもらった。

おかげでビルに関することは、じっくり時間をかけて引き継ぐことができる。
そんなふうに余裕しゃくしゃくでいたのだが、税理士さんから電話がかかってきた。

「こちるさん。(税理士さんの)取引先で事務員を募集してるんだけど、行かない?」

驚いた。

税理士さんからのアドバイスで、給料の先払いをしてもらったのに
まさか、次の就職先を斡旋してくれるとは思ってもいなかった。

何より話が急過ぎて、頭が混乱してしまった。
「返事は早めに下さいね。」って・・・

まだすることはたくさんある。
いろいろ考えたのだけど、お断りするしかないんだろうな・・・

……………

ここ一年以上、まともな服を買っていない。

定年になって再就職するにも、どんな職に就くか分からない状態で
その職にそぐわない服を買っても無駄になるから。

服を買わないことが節約だとは思わないが、
着る可能性の低い服を買うのには躊躇いがあった。
できる限り無駄遣いはしたくなかった。

私の希望としては、できるだけ自宅近くで人に接することのない職種。
見苦しくない普段着程度で済ませられる職種。

例えジーンズを穿くにしても、職種によってメーカー変えちゃうよね。
どこでもしまむらでいいや。って思えるほどの度胸を私は持ってない。

そのうちハローワークに行くようになったら、現実をみて考えようと思っていた。

………………

税理士さんからのお話はありがたかった。
なんと言っても「給料や待遇は今の条件と変わりませんよ。」と言われて
かなり心引かれたのは確か。

でも勤務先は、自宅からかなり離れている。
ずっと仕事以外は、ほぼ引きこもり状態で暮らしてきた私には未知の土地?
通勤時間はどんだけかかるの?

何より、今まで安月給で暮らせてこれたのは、引きこもって暮らしてきたからに他ならなくて、
ちょっと遊びに出かけたら、あっという間に生活破綻は目に見えていて、
昼食も自宅に戻っていたから食費も抑えられてきた。

そんなだから、通勤手段はどうする。服はどうする。靴はどうする。昼飯は?
節約する余地なんてないんじゃない?
なんて考えたら、現状維持よりずっと厳しい労働条件だと思えてしまった。

これなら近所でパートをした方が、時間だけでも余裕がある。
こんな歳になって、贅沢で甘い考えだとは自覚しているのだが。

………………

と、ここまで書いてみたけれど、本当に本当のところ

私、自分に自信がないのよ。
だから、とても怖いのよ。

エイッ。ヤッ。と、踏ん切りつくまで、もう少し時間が欲しいものだわ。

私って、腹をくくったら、無敵なのだけどねぇ・・・




にほんブログ村