事務所は移転したが、まだ会社があるので仕事に行っている。
取引先に迷惑をかけぬよう、廃業の予定を早めに知らせていたので
これといったトラブルもないまま、こっちの方は平穏に軟着陸となりそうだ。

が、会社のあったフロアは新たなテナントが決まり、現在改装の真っ最中。
勤続30年=ビル管理30年?ということで、このビルのことは持ち主より知っている。
入居者との付き合いも長いので、関係もそれなりに良好だ。

なので、会社の仕事というより、工事業者との話し合い
および、入居者との調整という役目が今の私の主な仕事となっている。

これがなかなか難儀なもので、
業者との打ち合わせは、互いに穏便を装いつつ時に戦いとなり、
入居者へは、これでもかって感じで頭を下げまくりである。

「こちるさんのせいではないから…」と言ってくれるのだが
調子にのって、その言葉に甘えてしまえばどうなることやら…。

何より問題なのは、ビルの持ち主である社長が、頼りにならないこと。
この工事が終われば、工事業者との縁は切れる。
今伝えておかないと、何年も経ってからとんでもない支障がでるかも知れない。

30年このビル管理をしてきて、何度も痛い思いをしたというのに、
『業者にかっこつけてどうすんの?』って感じで
おばさん事務員は、かなりきつい言葉で噛みついている。

「・・・。・・・・・。」沈黙する社長。

これから先、ここの管理で泣くのはご自分だと自覚があるやらないのやら?

……………

日曜日、休みの日は風呂にも入らず、グウタラ三昧で過ごす私。
外に出ることはないから、誰にも迷惑にはならないのだわ。(*^o^*)
垢もフケも臭いさえも全て1ミクロンほども他人のものは入っていない。
不潔だといわれても、この不潔すら私のものだから
他人にとやかく言われたくない。
まあ、外にでないのだから、だあれもこんな私を知らないんだ。
なんと極楽な日曜日だろう。

昼寝の合間に、夕食には玄米をたいて、洗濯をして、また寝ますかねぇ。
などとグウタラの極みを堪能していた。

なのに、午後になって社長からの問い合わせ電話にイヤな予感が…
トラブル発生。
解決したのか分からぬままに、その予感を無視できずにシャワーを浴びて
会社へと向かった。
せっかくの日曜日なのに…

社長はすでに自宅に戻っていて
「こちる君に言われたようにみんなには伝えといたよー。」と
呑気なことをいっている。

あらあら、言いっ放しのまんま、自宅でお茶してる?

それで、伝えた結果はどうなったのよ?
トラブルは解決したの?
どうしてちゃんと確認をとらないのよ?

仕方なしに入居者へ電話で確認をとる。
結果は非常に悪かった。

4月とはいえこちらの地方は冬から完全に卒業できていない。
咲いているのはせいぜいクロッカス程度。
その日の気温は一桁。外は時折みぞれが降っていた。

ストーブが点かない、温水が出ない。
灯油の供給がストップしたまんま、すでに2時間が経過していた。

日曜日だというのに。どうする、どうする…
思いつく業者さんへ電話をかけても日曜日。
ビルの管理会社の担当者とはなんとか連絡が取れた。
ストーブ修理の業者さんには個人の携帯へ留守電をのこした。

管理会社の人があれこれやってくれても、灯油は流れてこない。
ストーブやさんが来てくれて、エア抜きをしても灯油は流れない。

どうやら工事途中の断線と、振動でオイルポンプが絶不調になったらしい。

唯一の解決策は、一番端の入居者の部屋から補助タンクに灯油を補充して
全室に灯油を供給させること。

これがまたなんとも、部屋に入り洗濯機を移動して、点検口にもぐりこみ
ネジを20個もはずすという難儀な仕事。

ということで、現在その部屋の入居者に、絶賛ご迷惑かけ放題。な状況。
毎日、管理会社の人が灯油持参でうかがって、洗濯機を移動して~~~
をくり返している。
私はその部屋に住む奥さんと世間話などしながら、立ち会いをする。

ようやく復旧の目途が立った。
とは言っても、あと1週間はこの作業をくり返さなくてはいけないのだ。

入居者は気さくで温厚な人だからがまんしてくれてるけど、
普通だったら、どなりちらされても文句はいえない。

……………

先ほどお菓子が焼き上がった。
明日はこのケーキをお詫びの貢ぎ物として差し出すのだ。

以前、差し上げたときはなかなか好評だったから、今回も喜んでくれるだろうか。

私なんかが、しなくてもいい気遣い。しなくてもいいお礼なのだけど
でも、それをしてきたから、今も円滑にことが運んでいるのだと思う。

でもさあ。
あーあ。めんどくさいなぁ~
そして、とても、ねむたいなぁ。




にほんブログ村