男脳とか女脳とかと言われるようになって久しい。
男と女では脳の構造が違うのだから、それぞれ得手不得手、向き不向きがあるそうな。

世の中がどう動こうと、脳には明らかな性差があるってことだよね。

………………

会社とか友達とかの長い付き合いをしている男の人が
ある年齢を過ぎたあたりから、(その人に)違和感を抱くようになった。

普通に接しているときに、ん?と感じるわずかな嫌悪感とでもいうのだろうか。

なんだかなぁ~
なんだろなぁ~
『鼻につく』とでもいうのかなぁ~~

………………

あるパソコン業務の引き継ぎをした。
相手の男性は50代前半。
パソコンやその周辺機器にくわしくて、そういうものが大好き人間。

まず順を追ってとはじめたはずが、持たせたマウスでクリックしまくり。
「これは?」「あれは?」「なるほど、分かった。」
「で、これをしたいけどどうするの?」って、聞かれても・・・
いや。あの。
はやる気持ちは分かるのですがね・・・

「では、最初にもどりましょうか。」と、なってしまうのですがね・・・
手順を無視して結果に飛びつかれても、振り出しに戻るしかないのですがね。

言ったりしないけど「素直に話を聞かんかいっ!」と、激しく言ってやりたい。

………………

『鼻につく』のは、多分これなんだよ。

素直に人の話を聞いていると思っていたら、しずかに暴走をはじめる。
それはわずかな自信に満ちて、かたくなである。

「おっ、これは一人でもいけるかも?」
ならば、
「こいつのまどろっこしい話なんぞ聞きたくない。」
が、
「自分だけではどうしようもない。」
から
「クソみたいにウザイが、話を聞いてやるしかないか。」
でも、
「ウワァ、こいつに聞きたくねーっ!!!」
「自分で、自力で・・・やれるはず。でもよぉ・・・クゥ」

って感じの匂いとでもいうか。

………………

それは、そーっと小さな疑問符と共に私のもとに訪れる。
あれぇ? 
なんだろう。この違和感。

40歳前後から始まる男達のこういう『鼻につく』症状は一体なんなんだ?
根拠のない自信。独立心。意地。傲慢さ。負けん気。自尊心。自己顕示欲。
思いつく言葉を並べ立ててみる。

そして、もしや、これは意固地ってやつではなかろうかと思い至る。
なので、扱いを間違えると色々とこじれてしまうのだと。
その面倒くささは、はんぱない。

私の長い人生経験では、この症状は改善しない。
きっと、男の脳味噌は、そんな風にしか進化できない造りなのだ。

意固地への処方箋はないので、こちらが柔軟になるしかない。
なので、諦め半分で優しくお声をかけて差し上げる。
だぁ~かぁ~らぁ~ ニッコリ

ああ、中年男はめんどくさいわ。



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