初めてウナギにお目にかかったのは、40年近く前だった。

お祭り。人混みのざわめき。裸電球。
酔っ払いのおっさんの陽気な笑い声。
「ウナギだよ。見たことある?」
目の前に差し出された、ヌメヌメと光り、ウネウネとのたうつ長い生物。
それが、おっさんの手からズルゥリとすべり落ちた。

ギャ~~~ッ!
気絶まではいかないけれど、パニクって吐きそうになったわ。
そして、泣いた。
まだまだ、若かったのよ。
驚いたのよ。
気持ち悪くて、怖かったのよ。
遠い目(;_;)/~~~


生きてる姿が衝撃的すぎて、おかげで長いこと食わず嫌いになっていたわ。

なので、初めて食べたのは、田舎を出て今の会社に入ってから。
取引先のイベントのお手伝いをした帰り、もう一人の同僚と一緒に社長におごってもらった。

「ここのウナギは美味しいんだよ。」と、特上の鰻重を注文していただいたら
食べたこともないのに、「食べたくない。」なんて、言えなくて
こみ上げるものを飲み込んで、口に含んだウナギは、ウマかった.。゚+.(・∀・)゚+.゚

あの後、スーパーで買った蒲焼きは、秋刀魚の方が美味しいくらいで
以来、ウナギとは縁が切れてしまいました。

そうだよね。あの鰻重、3500円だったもんね。
スーパーで買えるわけないよね。

………………

テレビでは、ウナギをさばく様子が流れるけれど、あれを見たら食欲が失せるわ。
生きたまま、頭に釘を打ち抜かれるって、まるでドラキュラの断末魔のよう。

甦る初対面での気持ち悪さと恐怖。ギャァ~
でも、美味しかったなぁ・・・

と、いうわけで、ウナギへの思いは、プラマイゼロ。

うん。貧乏人には丁度いい思い出。
土用の丑の日なんて、大笑いしながら素通りできちゃうわ。

という、負け惜しみでした。チャンチャン。




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