前記事で、笑い話的に書いたサンダーバード事件の続き。

車に乗り込もうとして、車の下に滑り込んでしまったばあちゃん。

ただその時、ばあちゃんが感じた恐怖はハンパでなく、
飛んでもない錯覚を脳に刻み込んでしまいました。

『嫁に車で轢き殺されるところだった』

ばあちゃんにしてみたら、「退院だ。ワーイ」とスリッパのまま外に出て
車のそばに立っていたはずが、気づけば車の下。
タイヤは目の前。

もがくばあちゃんを救出するにも、足下が悪くて、嫁オバも母も四苦八苦。

そこで『嫁が私を殺そうとしている!』と確信してしまったらしい。

それを会う人ごとに話す祖母。
広がる噂。

その噂話を信じたオバからの電話に驚く母。
「いやいや、それは違うから。私もそこにいたから・・・カクカクシカジカ。」
「まさか! ばあちゃん、そこまでボケが進んだか…」と、オバ達は驚く。

「ハハ子さんのおかげで、誤解されずに済んだわぁ。」と嫁オバから感謝される母。
たしかに目撃者がいなければ、嫁オバは殺人未遂の容疑者になってたものね。

そんなわけで、とりあえず身内での誤解は解けたとしても、
ばあちゃんの近所での噂は消えたりしない。

気丈で賢かったばあちゃんが、ボケていると思った人はいなかったみたい。
それに話しが飛躍しすぎてて、かえってリアルに感じた人も多かったのかも。
「もしかしたらあの嫁……」

嫁オバもかなり勝ち気な人だったので、そう見られちゃったのかも…
にしても、殺人未遂はないだろう!

とんだ災難である。

まだらにボケた頭に焼き付いた恐怖の記憶は修正不能?

ところがある時を境に、ばあちゃんはその話をしなくなりました。

それはね。。。少し笑えます。

続きます。




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