お月様にあいたくて

闇夜の砂漠で月を待つ。 それが日常。 たまには、こっそりひっそり毒でも吐こうか。

悪い夢

新型コロナ第三波だとさ。
Go To ~ なんてえのを見聞きした時点で来るんだろうと思っていたわ。

だから必要な買い物も、中心街にあるデパートにはほとんど行っていなし
近くのスーパーに行くにもマスクして、アルコール消毒も欠かさず
石鹸で手洗いし続けて、指紋がうっすーくなってしまったわ。

今なら罪を犯してもつかまらないんじゃね?って、感じだ。

はじめのころは、ススキノ界隈が話の中心だった気がするのだけど
いつの間にか夜の歓楽街に関係なく大人も子供もになっちまった。

バスや地下鉄でも咳一つ憚られて、龍角散のタブレットは必須アイテムとなった。

まあ、仕方ないわね。
人の波が少し遅れてコロナの波なんだから。
Go To ~= With COVID19は当然のことと諦め、ひたすら手洗いの日々を送ろう。

私とて、通勤という微小な波の一員なのだから。

…………………

実家に帰ってから1か月。
もう父の顔を見ることはないと思う。

往来自粛は目前で
札幌には来るな。
で、
札幌から出るな。
と、なるわけで…

この前の第二波のときは、葬儀場も札幌からの出席はご遠慮くださいだったわけで…

この第三波が収束するまで、超高齢の父が生きていられる可能性は低いのだ。

クローゼットの喪服。
着替えを入れたスーツケース。

悪い夢でも見ている感じだ。



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親を泣かせそうな私の普段着

月曜日、実家に帰った。

バッグに1日分の着替えを詰めようとして手が止まった。

あの服もこの服も何度か着て帰ったものばかり。
もしかしたら10年以上着てるやつもあるかも…

母の言葉がよみがえる「服も買えないのか?」

いや、物持ちがいいから、買わずにいるだけだよ。
最近の服は生地もよくなって、色落ちもすり切れもしてないよ。
だから、そんな心配しなくても大丈夫だよ。

でもなぁ、親心を思うとこれを着て帰っちゃいけないと思った。

ゴソゴソとクローゼットをあさって去年買った服を引っ張り出した。
ふむ。こいつをお見せしたことはない。
でもこれ、普段着じゃないんだけどね。
普段着にしか見えないけどね…

………………………

私の普段着は2枚で1,000円を切る白いTシャツばかり。
(正直にいうと、男性用の肌着?なんだけど)
いま穿いているズボンはクローゼットを片付けていたら出てきた
はき古したジーンズもどき。

仕事から帰ると、パパっと着替えてTシャツは、それっきりのパジャマと兼用。
ヨレヨレだけど、着古したコットンの肌ざわりは優しくて最高だと思う。
ひと様にお見せできる姿じゃないけど。

だから、このまま外に出ることない。
出るときは面倒でもさすがに着替える。
上も下も。

普段着に見えるちょっといい服だって持っているのさ。
毎回ほぼ同じ格好だけど…

………………………

まあ、その同じ格好が母には気になるらしいので
私は普段着を買いにイオンに行こうと思っている。



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免許の更新をしてきた

コロナのせいで中断されていた免許の更新をしてきた。
3ヶ月の延長を2回して、12月まで延長期間はあったけど
急遽仕事が休みになると連絡が来たのが出勤直前。
シャワーは浴びたし化粧もしたし。

これはもう免許更新へ行けとの神の啓示に違いない。
てな感じで3時45分からの最終講習に余裕で間に合うように出かけた。

到着したのは3時ちょうど。
しかし、「すでに定員に達しました。」と、言われた。
でも、「4時5分から特別講習があります。」とのこと、もちろん受けますとも。

整理券を渡されて、どこかで時間をつぶしてきてくださいねぇ~

街中に出て、デパートをうろついてほしいものを物色するが何もなし。

なんだかもう物欲が無くなってしまったみたい。
きっとなぁ、歳のせいなんだよなぁ~
着たいものも食べたいものも興味が湧かないし、
何もかもが面倒くさく思える。

ああ、干からびてきてるのだわ私。

何も買わずに警察署に戻って建物の日陰で時間が来るのを待った。

ようやく受付が始まって、受講室は定員50名が、半分の25名でガラガラ。
ボーっと映像を見て30分の講習は終了。

渡された免許の写真を見て、へへっと笑った。
髪を染めるのをやめてすでに約3年。
今年の写真はまだらなグレーヘア。
おかげで、5年分以上のばあさんになっていやがる。
そのうえ、白髪が密集しているのは右側で、左側はかなり少ない。
お題をつけるとすれば『明暗…左と右のコントラスト』て、感じです。

その上ですね、マスクを外した鼻の頭の化粧がビミョウによれてる。
ヘアスタイルも整えられず毛が跳ねている。
あーあ。こうなるのは分かっていたけど、現実って残酷ね。

などと、免許の写真を見つめていたら、こんな顔のやつが我が家にはいることに気づいた。
おやじ。
そうか、私は父親似だったんだ。

子供のころは、どっちの親にも似てないから、お前は橋の下で拾ったんだ。
なんてことを言われて、本当の親のもとに帰るって息巻いたこともあったわ。
家出をできない幼心は口惜しさと寂しさでとても傷ついてたわ。

それがねぇ、まるっとおやじに似てるんだもの。
まいったわ。こんなに似なくていいのにさぁ~

本当に他人だったらどれほどよかったか……

父への思いは複雑で、親子になんかなりたくなかった。。

でもさ、でもな、事実は証明する。

歳をとったら、目も鼻も激似。あぁー、私はこの人の娘なのだと…




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アンバランス

午後1時出勤だったころ、その店が開いているのを見たことがなかった。
毎日、大きなウィンドウにちんまりと『本日完売しました』の張り紙。

……………………

私はめったによそ見をして歩かない。
だから、通勤路の景色が今でもよくわからない。

それでも、路地を曲がってすぐのその店はいやでも目について気になっていた。

照明の消えた店内は、薄暗くてどこか怪しい感じがして
立ち止まって覗き込むことさえ怖くてできなかった。
あやしいお店。

が。

12時出勤になってみたら、そこはパン屋だった。
とても人気のお店で昼過ぎには完売。
だから開店しているのを見たことがなかったのだ。

以来、ちょくちょくパンを買って出勤していた。

お気に入りはレーズンパン。
一斤をスパーンと半分に切ってもらって、雇い主とのおやつにしていた。

ある日、散歩がてらの帰り道、流行りの高級食パン店があることに気が付いた。
もしかして、卵アレルギーの母でも食べられる?

ネットで検索。
フム、卵不使用とな。
材料にこだわり、ああたらこうたらの努力をしてるとな?
して、料金は?
一斤864円とな?

こ、これは、高いのか?高くないのか?

私の食べてたレーズンパンよりどうみても大きい。
それなのに、お値段は同じってか?

どうやら私はとんでもなく贅沢なパンを食べていたらしい。
道理で服を買うお金がないと思ったわ。
経済観念いまいちって感じですかね。トホホ

うん。でもね、服はすり切れてないからまだ着られるからね。
そして、なんたって服は食べられないしね。

着古した服を着つつ、高級パンを食べる。
って、それなりにバランスとれてるんじゃね?
と、自己弁護に余念なぁ~し。

……………………

しばらく通勤経路を変えていた。

久しぶりにその店の前を通ったら
ちんまりと『コロナの緊急事態宣言により4月18日より休業』の張り紙がしてあった。
もう9月もすぐそこに、いつまで休業しているの?

このご時世、このまま廃業なんていやだな。

ああ、たまには贅沢をしてレーズンパンが食べたい。




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ゆるく生きてる

ボーっと暮らしているうちに季節が変わる。
昨日はとても暑くて、今シーズン初めてエアコンをつけっぱなしで寝たのに
明日の気温は17℃だって。
最低も最高も変わらず…こごえて死んじゃうんじゃね?って感じである。

相変わらずパートに行っている。

雇い主さんは仕事のペース配分が甘すぎて、パートの私がお尻をひっぱたいている。
てのは、大げさだけど、おかげでお盆休みはなし。
通常の休みも出勤するはめになった。
いつも以上に働いてるぜ。

まあ、お盆だからと実家に帰るわけじゃないし、
逆に帰りたくない私には好都合といえば好都合。

友達もいないしね。
遊ぶことにも、食べることにも興味はないしね。
どうやら煩悩のほとんどが消失したらしい。
ゼロにはなれないけどね。

なんのために生きてるの?って言われそうだけど
別に生きていることに理由づけする必要も感じない。

ただ、今はふわふわユラユラと生きていることがとっても楽。
この何もない状態が、今までの人生で一番幸せだと思っている。

こんな感じでゆるく、この人生を着地出来たら良いんだろうけど
そうもいかないんだろうな。



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