お月様にあいたくて

闇夜の砂漠で月を待つ。 それが日常。 たまには、こっそりひっそり毒でも吐こうか。

病みの中

知り合いというか友人というかなその人からいただいたメールで
何気に読み過ごしていたフレーズが、不意に頭に浮かんできた。

『わたし多分病んでいます』

……………

会社での私はパワフルである。陽気である。元気である。

30年近くいる職場。

時々、真っ当すぎる正論を吐きまくり、経営者すらビビらせている。
もう、お局だか主なのだか分からないほどふてぶてしい存在である。

が、そうであるために私もまた必死で足掻いているのが現実。

事務所に誰もいなくなった一瞬、まるで能面のように無表情でためいきをついている。

自分の良かれと他人の良かれには違いがあって、それをどうすり合わせるか。
譲るべきか踏み込むべきか。

小心者ゆえ、無視などできない。
時には精根尽き果てて、部屋をゴミ箱状態にしてしまうのである。

もう、疲れることに疲れてしまって・・・
って、意味不明すぎて笑ってしまう。


かつて、仲良くまでいかなくとも、平和にやって行きたい。
そう思い、口から飛び出しそうな言葉をグッと飲み込み、急性胃炎で七転八倒した。

いやー、それがどんな言葉かはイマイチ自分でも分かっていないのだけど
吐きだしたところで、ろくな結果にならないのは見えている。
その時々に浮かぶ言葉が、罵詈雑言の恨み節なもので(笑

拒食になったわ。
毎日、下痢もしたわ。
眠れなくなって、今でも眠剤は夜のお供よ。

ストレスは、逃げても追い払っても雑草のようにすぐに芽を出し、
たやすく根を広げていく。

そして、もう、私、諦めたわ。

はったりかまして生きてきたけど、私もそれ程強くはないのよ。

………………

そうだよ。

私だって病みながら生きているんだよ。

というかこのご時世、病まずに生きてる人ってどのくらいいるの?
この国自体が病んでいて、たくさんの人が、
自分の病みを他人に押しつけるのに必死なように見えるけど。

どこに行っても、病みがついて回るなら、前向きに病むしかないのよね!

そうよ。
『私は、病むことに慣れている』
そして、
『私の方が、多分とても病んでいる』

こんなこと、自慢にはならないけど、私はそれでも生きているのよ。



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八重の桜が散る道で

連休明けからBニャンとの散歩を再開した。

ここ2年ばかり、たぬこを待つのに時間をとられて散歩もままならなかったが
でも、もうたぬこがここに来ることはないのだと割り切って、
以前のように、Bニャンと夜の散歩をすることにした。

…………………

先代のエルは、私の最高の友達だった。
信頼、友情、愛情。
私はあの子にそういうものを沢山もらった。

友達(飼い主さん)は今でも笑う。
「こちるさんにとって、私は友達じゃなくて、友達(エル)の飼い主なんだよね。」
「そうだねぇ、エルが生きていたら、やっぱり一番の友達はエルだもんねぇ~」

エルを通じて飼い主さんと知り合って、私たちは友達になった。

知り合って間もなく、あることがあり、私はほぼ一人でエルの散歩のお供をした。
約1年。雨の日も、雪の日も。

おかげで私は、飼い主さんに次いでナンバーツーの地位を手に入れた(笑

ただ、毎日私が来ると信じて、窓際で待ち続けられるのにはまいった。
私、エルの期待を裏切ることができない・・・
なので、毎週水曜日と日曜日を散歩に行かない日に決めた。

おばさんは来ない日もある。だから、待たなくていいんだよ。

エルは死ぬ1年前くらいからテンカンの発作をおこすようになっていた。
ただ、私はその姿を見たことがない。
発作をおこすのは、水曜日か日曜日。
大抵は、友達の娘しかいない時ばかりだった。

誰もいないと、いじめているの?

「ねえ、エルをぶっていない?」
「そんなことしてないよ。」
「でも、頭の上に手がいくと、怯えるんだけど…」
「うーん。たまにね。たまーに…w」

娘さんは面倒だったらエサをやらない。水をやらない。散歩に行かない。
なのに、エルが言うことを聞かない。自分を下に見てると腹を立てる。
エルにとってはストレスだらけの悪循環。

歳を取って、我慢が溢れてしまったのか。

ほんの少しの気配りで、エルは賢く従順な友達となってくれたのに。

そりゃ、おばさんがナンバーツーになっちゃうよなぁ~

………………

この前、Bニャンと散歩の途中、八重桜の花びらが道路脇に積もっているのをみつけた。

この季節、エルはこの花びらを踏みしめて歩くのが好きだった。
シッポをピンとあげて、可愛い肛門まるだしで…
その肛門が桜色で…
そして、大胆にも片足あげてオシッコを…
これこれ、エルさん。あなたの名前の由来はLadyのLから来てるのですが…

エル。八重桜の花が散ったよ。

あなたと作った思い出と、あなたが去った悲しみが今も鮮明に蘇る。
取り残された私は、こうしてBニャンと散歩しながら、
あの時のあなたを思い出している。

エル。遅い春が過ぎて行くよ。



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いつまでもはダメよ

スーパーのレジに、パート募集の張り紙がしてあった。

あら、思ってたより時給がお高いのね!

………………

先々のことを、そろそろ考えねばならない時期に差しかかった。

まだ時間に余裕あり。なんて、呑気に構えていたら近い将来泣くことになる。

Bニャンの先代の犬、エルは賢い子で人の言葉を良く理解していた。

散歩の途中で気になる匂いに出くわすと、いつまでもクンクンとその場から動こうとしない。
軽くリードを引っ張るくらいではびくともせず、ひたすらクンクンと匂いを嗅ぐばかり。
そんな時に私がエルにかける言葉。
「エル? いつまでもはダメよ。」

そうすると、未練がましい表情をしながら、その場を離れてくれた。
まあ、クンクンに集中して全く無視されることもあって、
私がヒステリーを起こして、「おばちゃん、もう知らない!」
なんて言うこともあるにはあったけど、大抵は言うことを聞いてくれた。

今の私は、クンクンしているエルの状態かな?

この場から動きたくないけど、そろそろ覚悟を決めなくてはね。
時間などあっという間に私を放置して行ってしまうわ。

鈍くさい私が、テキパキレジをこなせるとは思えないけど、
コンビニバイトができるとは思えないけど
ホームセンターで軽作業ができると思えないけど

選り好みなどしていたら、あっという間に生活が破綻する。

……………

現実なんて、嫌いさ。
現実だけじゃなく、未来だって嫌いさ。

思い描ける夢や希望が全然ないもの。

スパーのレジの張り紙をみて、
私の頭に「いつまでもはダメよ」と声が聞こえた。

フーッ

そろそろ、就活?終活!見据えた上で色々考えなければ。




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イラッ。困ったもんだ。

直そうと思っても、しみこんだ生活習慣は変わらない。
会社の近くに住んでいるので、朝はギリギリまで寝ている。
いい歳して困ったもんだ。

が、今朝はいつもより1時間早く起きて、犬の散歩に行ってきた。

飼い主である友達は、先週金曜日から親戚のお宅に行っている。
「日曜日には帰るからヨロシクネ」

……………

ラブ。私は彼女をBニャンと呼んでいる。
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去年から耳が遠くなっていたが、今では全く聞こえなくなってしまった。

だから、散歩のために玄関を開けて名前を呼んでも反応はない。

かつては、鍵を差し込む音だけで狂喜乱舞してくれたのに。
今はチャイムを鳴らしても、大声で叫んでも、目の前に行ってやらなくては
私に気づくことはない。

よそ様の家の中、茶の間にいないBニャンを探して探検?

彼女は飼い主さんの部屋でスヤスヤと眠っていた。
彼女用の小さな布団に、クルリと小さく丸まってグッスリ。

そっと頭をなでても無反応。

警戒心ゼロのその姿を可愛いと思いつつ、それがとても悲しいと思った。
可愛い姿のまま、あなたは歳をとってしまったのね。

軽く揺すってやると、静かに目を開けて私に気づく。

そして、喜びを全身で表現しようとする前に、そっと抱き上げて階段を降りる。
ドクドクと激しく脈打つ鼓動を両腕で感じながら「落ち着いて」と、声をかける。

でも、あなたに私の声は聞こえない。

子犬の頃から心臓肥大気味のBニャンに興奮は大敵。
寝覚めに大興奮をさせてしまって、咳き込んでしまったら、それを止めてやることはできない。

落ち着かせるために、どれほど声をかけても、彼女には聞こえない。
音のない世界で、生きるBニャンを安心させるのは腕の中しかない。

切ない。

土曜日。お日様ピーカンの中、散歩を済ませて夕方まで一人(一匹)でお留守番。
7時過ぎにに再び散歩のお迎えに行った。

玄関先まで行くと、家の中からBニャンの吠える声が聞こえてきた。

・・・耳は聞こえないんだよね。
まさか、ずっと外を見て待っていたの?

切ない。

その切なさに引きずられて、お昼の散歩1時間。夕方の散歩1時間半。
私はヘロヘロに疲れてしまったのに、まだ家に入りたくないって…

強引に家に入って足を洗い、エサを出す。
エサを食べ終わったら、眠たさにとろけそうな目をしながら必死でこらえている。
ああ、昨日はあなたが眠った隙に帰ったから、今日は眠らないつもりなのね?

飼い主さんの家族が仕事から帰るまで、
私はBニャンの寝ぼけまなこな監視のもと、テレビを見て過ごす。

そして日曜日。
夜になっても飼い主さんからの連絡がない。
またか。。。

滞在延長はいつものことで、酷いときは1週間以上だったこともある(笑
が、連絡はいつもくれていたのに・・・

………………

で、本日月曜日。今日は仕事だ。
だから、Bニャンの散歩のために、頑張って早起き。

夕方には飼い主さんも帰っている思っていたが、家の前を通ってもその気配なし。
玄関に近づくと、Bニャンの吠える声が聞こえてきた。

やっぱり、眠らずに待っていたんだ・・・切ない。

散歩してる間に帰って来るかな?
そんな期待を胸に、夕飯前の腹ペコ状態で散歩に出かけた。
1時間以上歩いたというのに、まだ帰らないと踏ん張るBニャンを強引に引きずって帰宅。
飼い主さんは帰っていなかった。

エサを食べ終えたBニャンは、私に甘えたり、距離を置いて見張ったり
帰って来ない飼い主さんのお出迎えのために玄関に行ったり。

切ない。切なすぎる。

………………

しびれを切らして電話をしたら、「今、市内。30分待ってて」

帰宅した飼い主さんに、「電話くらいしてよね」(* ̄m ̄)と言うと
あっけらかんと「あら、忘れてた。」だと。
イラッ!

そして、「こちるさんがいるから、安心して家を空けられるわ。」だと。


Bニャンは可愛いよ。可愛いからお世話をするのはイヤじゃない。
でも、私が動くたびに「一人はイヤよ。帰らないで!」と訴えかけるBニャンが不憫じゃないか。

「でもね、こちるさんがいてくれたら大丈夫だから。すごく助かるわ。」

いや、そういうことじゃなく・・・論点がズレまくりなんだが・・・

まあ、そういうことで、「次回もヨロシクネ。」で、会話は終わる。

Bニャンはとても可愛い。
が、だから余計に「困ったもんだ」なのだけど。

それ以上に、飼い主さんには困ったものだわ・・・




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説明不能

70代も中盤にさしかかった友達の1週間は忙しい。

老人倶楽部のレクレーション。
歯科・眼科・内科・リハビリ。
友達との食事。

「もう、私も歳よ。病院通いに忙しくて…」

ガン家系の友達は、毎年大腸検査をうけている。
そして、毎年ポリープが発見されるらしく、切除しているらしい。 

「こちるさんも大腸検査を受けた方がいいわよ。」
「私? 会社の健康診断さえ10年以上受けてないよ。」
「まあ、よくそんなことできるわね! 心配じゃないの?」

心配もなにも、会社の健康診断は義務なんだけどね、受けに行くヒマがない。

それでも内科には通っている。
遠い昔の健康診断でコレステロールとガンマgtpに引っかかって以来、薬をもらいに。

「それ、食生活よぉ~」
「いや、違うの家系なのよ。医者にお酒は…と言われても、私飲めないから。
 コレステロールは、なにをやっても善玉が増えない。母の体質と一緒なの。」

「それにしても、健康診断ぐらい受けなきゃだめよっ!」

うん。それは分かっているんだけどね、話が面倒になってイライラする。
会社の人達の手続きは私がする。
そして、みんな一斉に検診を受けに出かけてしまう。
で、私はお留守番。それでお終い。チャンチャン!

それに、もう私、自分の健康に興味がない。
そりゃこの歳だもの、調べたら何か病気が見つかるかも知れないけど、
正直、どうでもいい。

「なに言ってるの? 自分の健康に興味がないって? 死んでもいいのっ?」

はい。死んでもいいです。
というより、長生きしたくないです。。。

…………………

友達のように子どもの頃から恵まれた環境で、経済的な不安のないまま生きて来た人は
無条件に、生きることに、生きていることに価値を見出す。

ホテルで食事をするとか、旅行に行くとか、友達とおしゃべりするとか、観劇するとかetc
そういう、生き甲斐は私にはない。

これからも貧乏引きずって、トボトボ生きる以外の人生見えないもの。

わざわざ死ぬ気はないけど、もう生きることに興味はないのよ。

そんなこと、70代の友達に言うのは残酷だし、理解してもらえないだろうから、
「私、元気だからぁ~」と、笑って見せる。


生きるは食べる。食べるは労働。

「歳をとっても、元気に働けるって、素晴らしいことよねぇ~」

って、なんか、もう、かなり、違ってるよね(笑



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