お月様にあいたくて

闇夜の砂漠で月を待つ。 それが日常。 たまには、こっそりひっそり毒でも吐こうか。

『底辺』を嗤う人…

会社が廃業するので、社員は解雇となる。
会社都合の離職なら、失業保険はすぐに支給される。

保育園は働く親(と子)のためにあるもので、失業給付金を受給すると
一定期間をすぎた時点で、保育園は退園しなければいけないらしい。
※この期間は自治体によって違いがあるらしい。

たしかに、失業してるんだから働いてはいないわね。

でも、求職しているから失業保険をもらえるわけで、
仕事を探しているのに子育てもしろって、かなり無理がある。
仕事が見つかっても、子どもを預ける先がないんだから。

………………

ああ。。。怒っている。
「父は、孫のことを考えていないんです!」

親とは近距離別居ってか、ほぼ隣り。
旦那は、単身赴任中。
平日の昼と夜の食事は実家。

それでも子育ては大変なんだとか。
だから、仕事を辞めても、保育園は辞めさせたくないのだとか。

それは
「離乳食も管理してくれたんですよ。」
「トイレトレーニングもしてくれるんですよ。」
「遊びも、言葉も教えてくれるんですよ。」
「その他、色々してくれるんですよ。」
って、ことらしい。

「1日中こどもといたら、頭が変になりそうで、無理。」
って、どうよ?

だから、失業保険を期限ギリギリまでもらって、架空の就職をしたい。
って、どうよ?

「生活保護受給者なら優先して入れてくれるのに・・・」
もしかして、不公平だと思ってる?って、どうよ?

子育ては大変なんだと思うけど、私にはワカランのです。
それが、「父は、孫のことを考えていないんです。」にどう結びつくのか。

それって、我が子のためだと本当に言えるの?

………………

モヤッとした思いで、辛辣な言葉が頭をよぎるが、それを言ったらお終いよね。

母子家庭、生活保護家庭、貧乏家庭を『底辺』と呼ぶのはありきたりな感覚で
そう思う人が多いのは確かだから、それは仕方がないことだと思いましょう。
『底辺』をバカにする人は沢山いるから、それもまた然りといたしましょう。
ただ、その感覚は意地悪な世間の目でしかないのですけどね。

でも、環境も金銭面も心配なしで余裕ぶっこいてる人が、
「就労証明?があれば、別に給料なんかいらないんです。」って、言いながら
バカにしている『底辺』の権利をかすめ取りたいって、どうよ?

あなたの嘲笑う『底辺』には、真面目に生きている人が沢山いるのを知らないの?

どんなに恵まれている人でも、心は『底辺』より下になり得るのだと
呆れるよりも、新鮮な感動すら覚えている最近の私。

ムナクソ・・・




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すり足で歩きながら

寒くなると道路の雪が凍ったまんまになる日がある。
日中の日差し程度では溶けることなく横断歩道は恐ろしく滑る。

健康的な歩き方は、腿をあげて大股で踵から着地からの体重移動しつつつま先で蹴り上げる。
だったけ?
夏の間そんなことを心がけて歩いていたけど、この時期には危険過ぎて無理。

凍った道を歩くときは、重心を下げて、すり足、小股、早歩き。
冬になるとそれが私の基本的な歩き方。

油断すると、ツルリン→あぁ~れぇぇ~→ドタッ☆。
と、派手に転けることになる。
足下を見てたはずなのに、空を見上げてお尻で着地(笑

そうさなあ、あれは何年前だったか。
おサイフも凍える年末の給料日前だった。
バック転でもする気か?って勢いで転んで、体が宙に浮いたことがある。
一瞬のはずなのに、感覚はスローもション。
「このままじゃ後頭部を打っちゃうな。三割増しでアホになるな。」
なんてことを余裕で思って、背中を丸めて腰から着地。
痛みもなく、なかなか華麗な転び方ではないか。と自画自賛。
速攻で立ち上がって何ごともなかったように歩いたわ。

が、翌日からジワーッと首が回らなくなっていった。
うん。給料日前だからね(←ちゃう!)
多分、軽くむち打ちになったのだと思う。
年末で、近くの病院もお正月休みに入って、営業しているところはなかった。

実家に帰るのを取りやめて、自宅療養?
首を動かせないから、ロボットになった感じで寝正月を決め込んだ。

まだ、今よりかなり若かったから、休みの間に自然治癒したけど
あれがこの歳になってからだったら、致命的だったかもしれない。

だから今はひたすら慎重にすり足歩き。
見た目やスピードなんて、今の私の辞書には載ってないのよ。

…………

夕方、上の階からおりてきた子のためにドアを押さえてあげた。
か細い声で「ありがとうございます。」って言いながら横をすり抜けていった。
次のドアでは、その子がドアを押さえていてくれた。
「ありがとうございます。」とお礼を言ったら、ニッコリ笑って青信号目指して駆けていった。

なんだかその子の全身が素直さのかたまりに見えて、
おばさんは、に小さく感動してしまった。

外に出ると信号は赤に変わっていて、先ほどの女の子が立っていた。
進行方向が同じだったんだ・・・
せっかく駆けていったのに、ここで足止めくってる子の横に立つのは忍びない。
斜め45度後方に気配を殺して立つことにした。

まだ小学生か? ちっちゃくて細くてでとても可愛い。

信号が青になると、またその子は駆けだした。
凍った道など何のその。
バランスを崩すことなく道路をわたると、後ろ姿は見る見る遠ざかっていった。

子犬みたい? というより、リスのよう? あるいは、ハムスター?
というか、それを足していいとこ取りした感じ。
華奢で敏捷。

もうすっかり暗くなった遠くの方、コンビニの灯りに
ピンクのダウンがほんの数秒ヒラリと照らし出されて
その姿がとても優雅に見えて、「ああ、まるで蝶のようだ」と思った。

………………

私だとて、かつては凍った道を駆けていたのよね。
足下なんか気にせずに、無鉄砲なくらい前を向いてヒラヒラと。

かなり遠い昔の話なのだけど…



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北風を背に受けて

昨日の天気予報は荒れ模様で、注意報がてんこ盛りだったのに、
ありがたいことに、きれいさっぱりはずれたみたい。
チョロッと雨が降っただけで、風も吹かなきゃ雷も鳴らなかった。

……………

昨日は直接ハローワークに行って、離職票について教えてもらった。
今まで何人もの離職票を書いてきたけど、今回は役所関係が御用納めをする前に
皆が余裕をもって社会保険や失業保険の手続きができるようにしたい。
だから、再提出なんて無駄足を踏む時間はないのよ。

みんな職を失うのだから真剣です。
私も、にわか社会保険労務士として必死な状態です。

……………

去年の今ごろ、私は定年になったら会社を辞めると社長に伝えた。
定年まで、1年以上あるとはいえ、私の業務は多岐にわたっていて
簡単に引き継ぎができるようなものではなかった。

働いて働いて・・・
『私と同じに、やれるもんならやってみろ!』って、
啖呵切ってもバチはあたらんくらい働いてきた。

なのに、会社の廃業が先に決まっちまった。
お陰で、置き去りにするつもりだった仕事をぜーんぶ被ることになっちまった。

あーあ。だわ。
見送られるつもりが、見送る側になってしまった。(;_;)/~~~

まあ、いいのよ。
その方が後腐れがないわよね。
長い年月、怨みつらみだけでは語れない思ってのもあったりして、
それが後悔につながる心配もなく、心ざわつかせることなく、
きっぱりさっぱりこの会社と縁が切れる。

ええ、見届けてあげますわよ。
私のことはそれから考えればいい。

なんて、見得を切る余裕は、正直なところないのだけど
しかめ面してもしょうがないわぁ~♪

………………

昨日の昼の気温はプラス7℃。
今日の気温はマイナス3℃。

当然、今日の方が寒いのだけど、溶けた雪で足下を気にすることなく
行き交う車に泥水をかけられる心配もなく歩くことができた。

ちょっと小洒落た雪国仕様の靴は、油断をすると水が染み込んでしまうのよ。
だから、このくらいの気温で丁度いい。

北風だって、背中を向けて歩いたら追い風になる。
そんなことを思いながら帰宅した。

フム。
今日の私は前向きだ。



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お守り

兄が結婚したとき、私はたいそう驚いた。
そして思った。
「こいつ、すんごく普通の人だったんだ…」

親を見て育った仲間だと思っていたが、どうやら違っていたらしい。

………………

うちの家族は決して仲が悪いわけではない。
どちらかというと仲良しだと思う。

親兄弟は自分に最も近い他人。
愛もあれば情もある。
ただ、交流が淡泊なだけ。

家族を人として嫌いな訳ではない。
ただ、面倒臭いから会いたいとは思わないだけだ。

………………

休みの日、一人で暮らすには広すぎる部屋で
仕事を辞めたらどうしようかと考える。

まだまだ働かなくては食べていけないのは確かだけど
失業保険をもらえる間は、少しだけあくせくせずに済む。

なのに、広い部屋の中で、することもなく過ごすって辛いかもと思い始めている。
使えるお金もないままに、壁に向かって黙って暮らすって、結構な地獄かも。
働く勘がおとろえ、お金を稼げなくなったらどうしよう。

Excelに必要経費を書き出して、年金だけじゃ暮らせないわと溜息をつく。
悠長にしてたら、すぐにどん詰まりはやってくる。

貧乏なのに貧乏性とはこれ如何に?
貧乏慣れしたゆえの貧乏くさい苦悩でしょうか。

………………

私の人生、まだ選択肢は残っているのだろうか。

でね、思いついたの。
結婚ていうのも手じゃないか。って。
結婚相談所に登録でもしようかしら。
還暦くらいだと爺さん達にモテモテなんだってさ。
と、知り合いが教えてくれた。

後妻業とかってのも悪くないかも・・・
いえ、殺したりはいたしませぬ。
じっと待つつもりです。

とは、悪い冗談です。
ごめんなさい。
結婚したことはないけれど、何故か結婚だけはこりごりな気分です。

………………

いつも行くスーパーで、買ったものを袋に詰め込むのは一番端っこの台。
そこにはいつもパート募集の紙が貼ってあって、
それが、なんとなく私に安心感を与えてくれる。

ちょっとしたお守り。



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へんしーん

店じまいをするにあたって、社外の人と会うことが増えた。
この会社に勤めて早30年。
昔はただの事務員だったはずだけど、今はもう会社&社屋の生き字引のような私。

積み重ねた経験と知識は社長だとて及ばないのだ。エッヘン!
なーんてね。
30年もの間、くっそ安い給料で駆けずり回ってた社畜ってだけなんですがね。

……………

設計士が来る。水道屋が、電気屋が、よく分からない業者さんが。
一体何人来てるのよ?
4人。だったらスリッパ足りるわね。
って、気がつけば人数が増えてるんですけど…

お茶を出す間もなく(という以前に湯飲みが足りない。)
平面図やら配管図やら配電図やらをおっぴろげて、あーたら、こーたら。

主役の社長を押しのけて、生き字引がガンガンガシガシ対応いたします。
というのも、亡くなった前の社長の時代のことを今の社長は知らないから。

一応、その時々に社長には話してはいたけど、
そのころ社長は興味を示さず、こまかな対応は私に丸投げ状態だった。
そんな訳で社長が対応しきれないのは仕方がないのよ。

  ※というのはタテマエ。
    怒ってますよ。私。
    「てめえの資産管理ぐらい、てめえでしろよ!」ってね。
    言葉にはしませんけどね。

経過~結果→→→要望。

ニコニコしながら、ガンガンバリバリお話しをすすめる。
もう業者さんにしてみたら、こいつナニ? 持ち主はダレ?って感じですわ。

………………

業者さん達が帰ってスリッパや資料を片付けてお茶をすする。

フゥー。・・・・なんだろう。この感覚。

何か違う。

『私はかつてこんな子ではなかった』という自己嫌悪。


フワフワと降る雪が、長い年月で分厚い氷の河となるように
フニャフニャと泣き虫だった私も、こんなふうに変身してしまったか。

なんかねぇ、それが悪いことだとは思わないのだけど
なんか、私が思ってた私と違いすぎて、今はなんとなくへこんでいる。



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